非対称性緊張性頸反射とは
非対称性緊張性頸反射とは、頭を左右どちらかに向けると、同じ側の腕と脚が伸び、反対側の腕と脚が曲がる反射です。
子宮内18週で出現し出産を助ける動きに使われるため、出産時には発達しています。
また、うつ伏せ時に窒息しないように、そして伸展筋の発育を促し、生後約6ヶ月で統合されていきます。
この反射は目と手の協調運動の発達に必要で、統合されていないと、目と手の協調運動が悪くなってしまいます。
正中線を越える動きも苦手になってしまいます。
残存している時にみられる症状
・歩行、マーチ、スキップする時に同じ方の手足が出てしまう
・利き目、利き耳、利き手、利き足が一定しなくなる
・読み書きが難しい、言葉で説明するのが難しい
・字が雑、鏡文字を書く
・字を書くときに、ノートを斜めに置く
・文章を読む時に読み飛ばしてしまう
・計算ミスをしやすい
・クロスする動き(テニス、卓球、バドミントン、ダンスなど)が不得意
・目で物を追うときに、正中を超えること(右から左、左から右)が難しい
・アイデアを紙に書いて説明できない
以上のような症状が見られ、目と手の協調性に問題が見られます。
パフォーマンスと非対称性緊張性頸反射
この反射は目と手の協調運動に関わるため、スポーツに限らず日常生活に多く関わります。
普段の生活では目から入ってきた情報をもとに手や体を動かします。
目と手の連携プレーが上手くできないため、文字が上手に書けないなどの問題を抱えてしまいます。
例えば車の運転する時に、バックする際後ろを見るとハンドルをきってしまい、思うように真っ直ぐバックできないなども起こってしまいます。
もちろんスポーツでも重要な事がご理解いただけると思います。
目から入ってきた情報から身体を動かさないといけないのに、上手く連携できず身体が思うような反応ができないことが起こってしまいます。
また正中を越える動きが苦手な為、多くのスポーツに影響を与えます。
例えば野球のバットを振ったり、テニスのラケットを振るなど多くの動作は正中を越える動きになります。
また脳幹部では橋、延髄上部が関わります。
脳幹部の働きを改善する必要性もあります。
改善するには
非対称性緊張性頸反射が残存している場合、この反射の感覚統合を行うエクササイズを行なっていきます。
エクササイズは簡単なもので、ご自宅で行う事ができます。
代表的なエクササイズはトカゲエクササイズです。
ご自宅でのリハビリを行うことで改善を目指します!
また脳幹では橋、延髄が関わっているため、これらの働きの改善するための検査していきます。
検査によりお一人お一人にあった適切な刺激を行っていきます。
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