今回はアスリートなどがパフォーマンスの向上のために使用されているインソールについて、普段からインソールを愛用されている方の協力を得て、インソールを履くことでパフォーマンスアップはできるのか私なりの方法で検証しました。
今回の検証は一例であり、すべての人に当てはまるとは限りません。
またインソールを否定するものでも、肯定するものでもありません。
あくまで今回の検証結果と、その結果をもとに私なりの見解をお伝えします。
このことをご理解いただいた上でお読みください!
インソールとは
インソールとは靴の中敷のことです。
この中敷を通常のものから変えることにより、バランスを保持し、正しい姿勢を保持していきます。
インソールにより骨格を矯正し、バランスを向上させ、安定することで筋肉の疲労を軽減。
そして神経の圧迫による神経の働きの低下による集中力の低下やパフォーマンスの低下を防ぐと、インソールについて検索してみると書かれていました。
検証
今回検証で使用したインソールを売っている方が、負荷をかけた時に抵抗できるかどうかを使われていたので、私も筋力を基準に評価しました。
まずインソールを履いてない状態と履いてる状態で安定することを確認し、履いてる方が安定することが確認できました。
次に今回協力いただいた方の身体の状態を検査し、機能低下部位を特定します。
検査の結果、右の前庭系にエラーが見られました。この前庭系を刺激すると筋力の低下が起きるのを確認しました。
次にインソールを履いた状態で前庭系を刺激するとどうなるのかを調べます。
この方の場合、インソールを履いてない状態の時より、履いている状態の時の方がより力が入らなくなりました。
つまり今回の検証結果としては、インソールを履いている状態でも脳のバランスが崩れる動作をすると、筋力が落ちる。パフォーマンスは低下するということがわかります。
ニュートラルの状態であれば、インソールによって安定性は向上し、パフォーマンスは向上するかもしれません。
しかし、今回の例で言うと前庭系を刺激するとパフォーマンスは低下します。
前庭系の刺激の一例として、首を振る動作があります。
この方はサッカーをやられている方なので、サッカーを例にしてみましょう。
サッカーしている際、単純にプレーをしている時は身体が安定し、ボールを蹴る時や敵に接触する際に力が入ると思います。
しかし、周りの選手を見ようと首を振った際に、バランスを崩し、ボールを蹴ろうとしたり、相手に当たられると上手く力が入らなくなると考えられます。
サッカーでは首振りをする事が多いと思います。
この方の場合、周りを見ようとすればするほどパフォーマンスの低下を招くかもしれません。
どうすればいいのか?
今回の検証ではインソールを履いていても、脳のバランスを崩す動作で不安定になりました。
インソールによって改善できるものではありませんでした。(人によっては、インソールの刺激が脳の働きを改善する刺激であれば、改善することがあると思います。)
この結果から根本的な改善を目指す方が良いと考えます。
今回の例で言うと、前庭系を刺激すると脳のバランスを崩すので、前庭系を刺激してもバランスを崩さないように、脳の状態を改善した方が良いと考えます。
脳が適切に働いていれば、身体は本来持っているパフォーマンスを発揮できます。
足からの感覚情報が上手く伝わっていないから、インソールを履く事で安定性が得られるのではないかと思うので、そもそも感覚情報が適切に伝わってれば、インソールを履かなくても身体は安定すると思います。
パフォーマンスの向上をしたいのなら、身体の状態を把握し、脳の働きが上手く行ってない部分を改善すること、インソールを履く以上にパフォーマンスを向上させられます。
脳の働きを改善する施術やリハビリに取り組んだ方が良いのではないでしょうか。
また今回の方はインソールを履いていると安定する感じがするけど、脱いだ時に逆に力が入らなくなる感じがあると話されていました。
この話から、一時的な改善は見られるが、インソールによって脳のバランスを崩している可能性はあるのではないかとの疑問もあります。
冒頭でも述べましたが、今回の一例に関しての見解です。
人によっては違う結果になることもあるかと思います。
インソールを使う場合も今回の検証のように検査を行い、身体に合っているのか合ってないのかを、調べてみるのも良いのではないでしょうか?
スポーツのパフォーマンスアップやスポーツ障害によるパフォーマンスの低下など、お困りでしたらフィジカルケア&パフォーマンスアップよしにご相談ください!