症状について

緊張性迷路反射(TLR)

緊張性迷路反射とは

頭を下に向けると手足を曲げ丸まった姿勢をとり、頭を上げると手足を伸ばした姿勢をとる、この反射を緊張性迷路反射と言います。

赤ちゃんが産道を通る際に必要な反射で、この反射が残っていると下を向くと丸まってしまう為、猫背で姿勢が悪くなってしまいます。

この反射は前庭系と深い関係があり、モーロー反射との関わりもあります。

下を向く時の反射は生後約4ヶ月、上を向く時の反射は生後6ヶ月から3年で統合されていきます。

残存している時にみられる症状

・バランスが悪く転びやすい

・空間の認知が苦手(立体的のものを考える、奥行きがわからないなど)

・姿勢が悪い

・上を見て、下を見ての板書が苦手

・下を向いている時に姿勢が崩れる

・乗り物酔いしやすい

・つま先立ちをする

・発語のトラブル

・聞き間違いが多い

・うつ伏せを好む、または嫌がる

・球技が苦手、動くものを目で追うのが難しい

・水泳でクロールの時に息継ぎが苦手

・水泳で平泳ぎが苦手

・鉄棒で前回りや逆上がりが苦手

・階段を降りるのが怖い

・学習障害、読み書き障害

・動きがぎこちない

・時間感覚、リズムが悪い

・輻輳が弱いなど、視運動など視覚の問題

以上のような症状が見られる傾向があります。

パフォーマンスと緊張性迷路反射

球技が苦手と残存していると見られる症状にあるようにパフォーマンスに影響を与えます。

視機能の問題により、ボールを目で追うなど上手くできないためパフォーマンスに影響を与えてしまうでしょう。

姿勢が悪くバランスが悪いので、転びやすいなどの問題などが起きてしまいます。

パフォーマンスには視覚、前庭、固有感覚が非常に大事な要素となります。

緊張性迷路反射が残存しているとこれらの機能がうまく働いていない可能性があるため、良いパフォーマンスには感覚の統合をしてあげる必要があります。

また脳幹部では延髄上部から橋が関わっているとされています。

これら脳幹部の働きを改善することも、パフォーマンスの向上には必要になってきます。

改善するには

緊張性迷路反射が残存している場合、反射の統合のためエクササイズを行います。

エクササイズは簡単な動作で、ご自宅でも行う事ができます。

代表的なエクササイズはスーパーマンエクササイズです。

適切なエクササイズによる、ご自宅でのリハビリによって改善を目指します!

また脳幹の橋、延髄が関わっているためこれらの働きもチェックしていきます。

お一人お一人にあった適切な刺激により、改善していきます!

人によって身体の状態は違います。

例えば、一般的なビジョントレーニングのように、この時はこれをすればいいといった方法では改善しないケースが多いです。

身体の状態をチェックし適切な刺激を行っていきます。

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